Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.21-(19)

Petersen KS, Blanch N, Keogh JB, Clifton PM. Effect of weight loss on pulse wave velocity: systematic review and meta-analysis.Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2015 Jan;35(1):243-52.
◆脈波伝播速度に対する減量の効果:系統的レビューとメタ解析◆
【目的】運動を含むエネルギー制限、抗肥満薬、肥満手術などによる減量の動脈各セグメント脈波伝播速度(PWV)への効果を検討するため臨床試験の系統的レビューとメタ解析を行った。【アプローチと結果】PubMed(1966〜2014年)、EMBASE(1947〜2014年)、MEDLINE(1946〜2014年)、Cochrane Library(1951〜2014年)の検索エンジンを用いて参考文献として、減量達成を目的としPWVを評価した無作為化または非無作為化介入試験を検索した。検索は人間の研究に限定し、2人の独立した研究者がデータを抽出した。データは総合的メタ分析バージョン2を用いて分析した。22研究が該当し、参加者計1,259人の20の研究にてメタ分析が実施された。PWV 全体に対する減量の全体的な効果の標準化平均差は−0.32であった(95%CI:−0.41〜−0.24;p=0.0001)。頸動脈−大腿動脈間脈波伝播速度(標準化平均差−0.35;95% CI:−0.44〜−0.26;p=0.0001;16研究)および上腕−足首間脈波伝播速度(標準化平均差:−0.48;95% CI:−0.78〜−0.18;p=0.002;5研究)は減量にて改善することが示された。回帰分析では、血圧変化はPWV変化の予測因子であることが示された(p<0.01)。【結論】食生活や生活習慣の改善で達成した適度な減量(初期体重の平均8%)はPWVを改善した。このメタ解析の結果は、減量はPWVを低下させることを示唆している。(小平真理)
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