Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.22-(1)

Laurent S, Boutouyrie P.. The structural factor of hypertension: large and small artery alterations.Circ Res. 2015 Mar 13;116(6):1007-21.
◆高血圧の構造的要素:大血管と小血管の変化◆
本態性高血圧の血管系の構造上の変化の特徴は、小血管(細動脈)と大血管(太い動脈)のリモデリングであり、それらは血管機能にも影響を与える。小血管の構造幾何学的変化は、中膜/内腔比が増大し、内腔は狭まるが、総中膜面積は変化しないリモデリング(hypertrophicに対してeutrophicと呼ぶ)であり、微小循環は希薄化する。その結果、末梢血管抵抗は上昇し、血管収縮性因子に対する反応性が亢進し、臓器血流の自動循環調節機能が損なわれる。一方、大血管の構造幾何学的な変化は、その部位によって、リモデリングとスティフネスが混じり合ったものとなる。この変化によって、圧反射波が生じ、収縮期血圧と脈圧の増大が起こる。小血管と大血管のクロストークは、中心動脈の収縮期血圧もしくは脈圧を介する拍動流のエネルギー増大となって現れ、脳、心、腎の標的臓器に相乗的作用を及ぼす。事実、小血管や大血管の変化の主な指標である、中心動脈の収縮期血圧や脈圧と末梢の細い抵抗血管の中膜/内腔比は、高血圧の心血管イベントや腎障害の独立した予測能を有する。
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