Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.22-(16)

Sibiya MJ, Woodiwiss AJ, Booysen HL, Raymond A, Millen AM, Maseko MJ, Majane OH, Sareli P, Libhaber E, Norton GR.. Reflected rather than forward wave pressures account for brachial pressure-independent relations between aortic pressure and end-organ changes in an African community.J Hypertens. 2015 Oct;33(10):2083-90.
◆上腕動脈で測定された前向き波と反射波のどちらがより強く末梢臓器障害へ影響するか(アフリカ住民における検討)◆
【目的】上腕動脈で計測された反射波(Pb)と前向き波(Pf)のいずれがより大動脈圧と末梢臓器障害の関係を説明できるかを検討した。【方法】アフリカ住民1,174人に対し、中心大動脈脈圧(PPc)、Pb、Pf を測定した。また左室心筋重量係数(LVMI)(n = 786)、脈波速度(PWV)(n =1,019)、頸動脈IMT(n=578)、左室血圧流入速度比(E/A)(n=779)、推定糸球体濾過率(eGFR)(n=1,174)も同様に測定した。【結果】平均血圧および交絡因子と独立してPPc、PbおよびPfは末梢臓器障害と関連していた(p<0.05to p < 0 .0001)。上腕動脈脈圧と交絡因子で調節後に、Pb はLVMI(r = 0 .09、p < 0 .01)、PWV(r = 0 .28、p <0.0001)、IMT(r=0.28、p<0.0001)と正の相関があり、E/A(r =−0 .31、p < 0 .0001)、eGFR(r =−0 .14、p <0.0001)とは逆相関を認めた。末梢臓器障害においても同様の所見を認めた(p<0.05 to p<0.0001)。一方、上腕脈圧と交絡因子で調節後には、Pf はLVMI、PWV、IMTとの正相関や、E/A、eGFR との逆相関も認めなかった。Pb で補正後、PPc と末梢臓器障害間の相関関係の密接度は低下した。Pb と末梢臓器障害の関係は上腕動脈−大動脈間の脈圧増幅でほとんどを説明される。【結語】アフリカ住民において、大動脈圧と末梢臓器障害の関連には上腕動脈で測定された反射波が大きく寄与する。(小松俊介)
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