Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.22-(17)

Cainzos-Achirica M, Rampal S, Chang Y, Ryu S, Zhang Y, Zhao D, Cho J, Choi Y, Pastor-Barriuso R, Lim SY, Bruguera J, Elosua R, Lima JA, Shin H, Guallar E.. Brachial-ankle pulse wave velocity is associated with coronary calcium in young and middle-aged asymptomatic adults: The Kangbuk Samsung Health Study.Atherosclerosis. 2015 Aug;241(2):350-6.
◆baPWVは無症状の若年および中年成人の冠動脈石灰化と関連する:The Kangbuk Samsung Health Study◆
【目的】無症状の若年および中年成人大規模集団において、動脈スティフネスを簡便に侵襲が少なく、短時間で測定できる上腕−足首間脈波速度(baPWV)と、冠動脈の動脈硬化として確立されたマーカーである冠動脈石灰化との関連性を評価した。さらにbaPWVが従来の冠疾患危険因子より優位に冠動脈石灰化識別指標として有用であるかを検証した。【方法】baPWVと冠動脈石灰化スコア測定を含む大規模な健康スクリーニングプログラムを自発的に受診した15,185人の無症状韓国成人を対象とした横断的な研究を実施した。baPWV測定はオシロメトリック法を用いた。冠動脈石灰化測定はMDCT を用い、Agatston スコアにて評価した。【結果】CAC > 0 とCAC > 100 の頻度はbaPWVの5分位上位で増加した。多変量補正後のCAC>0に対するbaPWVオッズ比は、5分位の最下位を基準として、それぞれ、1.06(0.87-1.30)、1.24(1.02-1.50)、1.39(1.15-1.69)、1.60(1.31-1.96)であった(p<0.001)。同様にCAC > 100 に対するbaPWV オッズ比はそれぞれ1.30(0.74-2.26)、1.59(0.93-2.71)、1.74(1.03-2.94)、2 .59(1 .54 -4 .36)であった(p < 0 .001)。CAC > 100 検出能におけるbaPWV 単独のROC 曲線のAUC は、0 .71(0.68-0.74)であった。従来の危険因子へのbaPWVの追加はCAC > 0 とCAC > 100 の識別較正能を著明に改善した。【結論】baPWVは、無症候の大規模若年・中年成人集団における冠動脈石灰化の頻度と重症度に独立して関連していた。baPWVは、冠動脈石灰化を伴った低リスク集団の評価に有用なツールとなる可能性がある。(関谷宗篤)
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