Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.22-(19)

Liu CY, Chen D, Bluemke DA, Wu CO, Teixido-Tura G, Chugh A, Vasu S, Lima JA, Hundley WG.. Evolution of aortic wall thickness and stiffness with atherosclerosis: long-term follow up from the multi-ethnic study of atherosclerosis.Hypertension. 2015 May;65(5):1015-9.
◆大動脈壁厚の進展と動脈硬化に合併する動脈の硬さ:Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis(MESA)研究の追跡結果から◆
本研究は、年齢、性別、および大動脈壁の厚み(AWT)の経時変化を測定し、高齢者におけるAWTと動脈の硬さの関連をを断面的に評価した。MESA研究では2時点(2000〜2002年および2010〜2012年)の追跡研究にて371人、断面研究にて426人のMRI画像からAWTが測定された。AWTは二重反転回復ブラック血液高速スピンエコーシーケンスから決定され、大動脈の剛性は、位相差シネグラジエントエコーシーケンスから測定された。胸部下降大動脈中央部分で計測したAWTは、上行大動脈の動脈伸展性および大動脈脈波伝播速度のと相関した。 AWTの平均変化率は、0.032mm/年であり、AWTの増加は55歳よりも高齢者で45〜54歳の症例に比べて有意に大きかった。そして高血圧症例で大動脈伸展性は低下し脈波伝播速度は亢進していた。非高血圧症例では、古典的危険因子で調整しても、上行大動脈の伸展性は、AWTと有意に関連した。一方、高血圧症はAWTとは独立して動脈の硬さ亢進と関連した。このように動脈の硬さには動脈の形態的変化(動脈の壁肥厚H)が関与するが、高血圧ではこうした形態変化とは独立して動脈の硬さ進展に影響すると考えられる。(冨山博史)
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