Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.22-(2)

Huveneers S, Daemen MJ, Hordijk PL.. Between Rho(k) and a hard place: the relation between vessel wall stiffness, endothelial contractility, and cardiovascular disease.Circ Res. 2015 Feb 27;116(5):895-908.
◆Rho(k)と“硬さ”の間に:血管壁硬化、内皮収縮性、心血管疾患の関連◆
血管のスティフネスは血管壁の機械的特性であるが、血圧、透過性、そして炎症に影響し、結果として肺高血圧、腎疾患、動脈硬化症を促進するキープレーヤーである。血管壁硬化に対する内皮の反応には、細胞外基質、平滑筋細胞などさまざまな源からの機械的作用と血流のシェアストレスを統合することなどがある。この反応は、内皮の収縮性に影響し、内皮のスティフネス、透過性、血管壁―白血球相互反応を調節する。さらには、内皮のスティフネスはNOの産生を抑制して、平滑筋細胞を収縮させ、血管収縮を促進する。事実、血管壁の硬化や微小循環の内皮細胞機能不全は、高血圧の発症に先立ちみられ、血管疾患の発症の基盤となる。血管壁硬化、内皮の収縮性、血管疾患の間にはクロストークがあり、それらはRhoを介するアクトミオシンの収縮性や細胞の機械的シグナル伝達によって調節されている。内皮における種々の刺激とその分子的機序をレビューし、次いで細胞接着において、どのようなアクトミオシンによる調節の変化があって血管疾患に結びつくかを論じる。最後に、血管疾患の病態生理における、この重要な機械的シグナル伝達を標的とした治療戦略の可能性が開かれようとしている最近の知見を紹介する。
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