Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.22-(20)

Lin F, Zhu P, Huang F, Li Q, Yuan Y, Gao Z, Yu P, Lin J, Chen F.. Aortic stiffness is associated with the central retinal arteriolar equivalent and retinal vascular fractal dimension in a population along the southeastern coast of China.Hypertens Res. 2015 May;38(5):342-8.
◆中国南東沿海部の住民において動脈スティフネスは網膜中心動脈平均径および網膜血管フラクタル次元と関連する◆
中国南東沿海部に居住する被験者2,169名(男性812名、女性1,357名、平均51.92±11.91歳)を対象とする横断研究を実施し、微小循環の指標である網膜中心動脈平均径(CRAE)・網膜脈管フラクタル次元と動脈スティフネスの関連について検討した。健康に関する質問票調査、身体検査、血液検査を行って心血管リスク因子を特定し、上腕−足首間脈波伝播速度(baPWV)により動脈スティフネスを評価した。また、眼底撮影法と半自動的定量的ソフトウェアを用いて、CRAEと網膜脈管フラクタル次元における微小循環変化を評価した。baPWVの増加は、網膜中心動脈狭窄の尤度増加および網膜脈管フラクタル次元の減少と相関した。心血管リスク因子で補正すると、baPWVとCRAEの関連性は低下したが、baPWVと網膜脈管フラクタル次元の関連性は増加した。baPWV亢進はCRAEおよび網膜脈管フラクタル次元の減少と相関していた。CRAEと網膜脈管フラクタル次元は、baPWVの増加に伴って減少することが示され、このことは、baPWVで表される全身循環と、CRAEと網膜脈管フラクタル次元で表される微小循環の関連性を示唆する。(椎名一紀)
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