Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.22-(21)

Weber T, Wassertheurer S, Hametner B, Parragh S, Eber B.. Noninvasive methods to assess pulse wave velocity: comparison with the invasive gold standard and relationship with organ damage.J Hypertens. 2015 May;33(5):1023-31.
◆PWV を評価する非侵襲的方法:侵襲的な至適基準との比較、臓器障害との関係◆
【目的】脈波速度測定について非侵襲的方法と直接測定方法との関連、加齢に伴う変化、潜在性臓器障害との関連を検討した。【方法】心臓カテーテル検査施行時に915人の症例で、侵襲的な大動脈脈波速度(aoPWVinv)を測定した(平均年齢61歳、範囲27〜87歳)。除去法での距離測定(cfPWVsub)、身長体重算出距離(cfPWVbh)、直接測定距離×0.8(cfPWVdir0.8)、キャリパー測定距離(cfPWVcalip)を用いて頸動脈−大動脈間脈波伝播速度(cfPWV)をトノメトリーで算出した。AoPWVestimは一点式橈骨動脈脈波測定で、年齢、収縮期血圧に基ついて計算した。【結果】侵襲的、非侵襲的検査のそれぞれのtransit timeはほぼ同様であった(中央値60.8 vs 61.7ms)。全体では、aoPWVの中央値は8.3m/sec、cfPWVsubとcfPWVbhは8.1m/sec、aoPWVestは8.5m/secであった。CfPWVsubは若年者においてaoPWVinvを0.7m/sec過大評価し、高齢者において1.7m/sec過小評価し、50〜70 歳では両PWV は同等であった。全年齢層においてaoPWVestim はaoPWVinv とわずかに0 .4 m/sec の違いしかなかった。cfPWVdir0 .8 は632 人で測定され、若年者ではaoPWVinv を1 .7 m/sec 過大評価したが、中年から高齢者では両PWVは同等であった。cfPWVcalipは336人で測定され、全年齢でaoPWVinvを過小評価した。収縮能が保たれた536人において、aoPWVinvとaoPWVestimはcfPWVsよりも冠動脈硬化、腎機能障害、左房拡大、拡張能障害の予測因子として優れていた。【結語】cfPWVsub、cfPWVdir0 .8、およびaoPWVestim はaoPWVinv の適切な代用指標である。aoPWVinvとaoPWVestimはcfPWVsよりも臓器障害をよりよく反映する。(小松俊介)
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