Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.22-(23)

Fok H, Cruickshank JK.. Future Treatment of Hypertension: Shifting the Focus from Blood Pressure Lowering to Arterial Stiffness Modulation?Curr Hypertens Rep. 2015 Aug;17(8):67.
◆高血圧の将来の治療:血圧低下治療から動脈の硬さ制御へのシフト◆
収縮期高血圧は中年以降の高血圧症の最も一般的な病態形式である。収縮期血圧を目標治療域にコントロールすることは、日常臨床、臨床研究においても容易ではない。降圧薬の大部分は、高血圧の血行力学的決定因子である末梢血管抵抗を低下させるために開発されており、拍動成分でなく静的成分の血圧レベルコントロールには有効である。脈波伝播速度(PWV)にて評価される動脈の硬さは、圧脈反射の脈高やタイミング、大動脈ウインドケッセル機能、あるいはexcessive/reservoir 圧を介して脈圧を増幅させる。しかし、脈圧は、特に60 歳未満では独立した心血管疾患発症の予測因子ではなく、PWVは収縮期血圧、脈圧、平均血圧あるいはその他の血圧指標とは独立して、死亡を含む心血管疾患発症の予測因子である。ゆえに、PWVは、降圧治療でのより直接的な目的指標となる。この総説は、動脈の硬さを目標とした治療の可能性について論述したものである。(冨山博史)
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