Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(11)

Pucci G, Battista F, Anastasio F, Sanesi L, Gavish B, Butlin M, Avolio A, Schillaci G.. Effects of gravity-induced upper-limb blood pressure changes on wave transmission and arterial radial waveform.J Hypertens. 2016 Jun;34(6):1091-8.
◆重力によって誘発された上肢の血圧変化の波動の伝達ならびに橈骨動脈波形への影響◆
【背景と目的】腕を傾けることによって誘発される上肢の傾斜が、橈骨の増大係数(rAIx)とそれに関連した中心大動脈増大係数(aAIx)に与える影響を検討する。【方法】45人のボランティア(49±19歳)で、上腕血圧と橈骨動脈波形を、きき腕を伸ばした状態で3 つの異なる位置(心臓レベル、心臓より上15 cm(約+ 30 °)および心臓より下15 cm(約−30°)でトノメトリー圧測定法で記録した。【結果】上腕SBP/DBP は120 /68 ±17 /8 mmHg であった。平均血圧は0 ° では88 ±10mmHg、−30 ° で99 ±12 mmHg、+ 30 ° で77 ±11 mmHg と予測通り変化した。rAIx は0 ° では82±20%であったが、−30°で減少(69±22%)し、+30 ° で増加(93±20%)した。rAIxの+30°から−30°への変化は年齢と逆相関を示した。心拍数、BPとrAIxは対側の腕で検査を通して変化なかった。aAIxはrAIx(−30°で123±27%、+30°で144±33%°、0°で136±31%)と同じパターンで変化し、rAIxとaAIxの変化は強く関連していた。【結論】急性の重力変化による上肢血圧変化は、rAIx で逆の、深い変化を示すとともにaAIxで大きな人為現象的変化を起こす。橈骨動脈の圧評価において上肢を心臓の高さに保つ必要性の理論的根拠を示した。
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