Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(15)

Chu C, Dai Y, Mu J, Yang R, Wang M, Yang J, Ren Y, Xie B, Dong Z, Yang F, Wang D, Yan D, Guo TS, Wang Y.. Associations of risk factors in childhood with arterial stiffness 26 years later: the Hanzhong adolescent hypertension cohort.J Hypertens. 2017 May;35 Suppl 1:S10-S15.
◆小児期の危険因子と26年後の動脈壁硬化との関連:陝西省青年高血圧コホート研究◆
【目的】小児期の危険因子と長期間における動脈壁硬化の進展との関係を検討した。【方法】ベースラインの調査は1987年に中国陝西省漢中市の農村部において6〜15歳の4,623人の学童を対象に行われた。1987年、1989年、1992年に測定した3つの独立した年齢別、性別の収縮期血圧をもとに、 収縮期血圧75 パーセンタイル以上を高血圧群、50パーセンタイル未満を正常血圧群に分類した。コホートは26年後(2013年)に再び追跡調査された。空腹時血糖、尿酸、血中脂質などの血液生化学指標を測定した。上腕−足首間脈波伝播速度(baPWV)は、非侵襲的な自動脈波形分析装置により記録した。【結果】追跡率は71 .6%であった。追跡期間中、高血圧群では正常血圧群と比較して高血圧の発症率が高く(39 .5 % vs. 18 .0 %、p < 0 .01)、baPWV(1337 .2 ±198 .3 vs. 1271 .7 ±204 .3 cm/ 秒、p =0 .028)も高値であった。成人期の収縮期血圧、拡張期血圧、BMI、心拍数、総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、空腹時血糖、尿酸と同様に、小児期の収縮期血圧はbaPWV と有意な正の相関を認めた(すべてp<0.05)。ステップワイズ多変量回帰分析の結果から、男性、高血圧の家族歴、ベースラインおよびフォローアップ時の収縮期血圧、成人期の空腹時血糖と尿酸は、成人期におけるbaPWVに対する独立した影響因子であることが示された。【結論】小児や青年期における収縮期高血圧、高血圧の家族歴、性別(男性)は、長期間における動脈壁硬化進展のリスクを増大させる可能性が示唆された。(椎名一紀)
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