Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(16)

Canepa M, Viazzi F, Strait JB, Ameri P, Pontremoli R, Brunelli C, Studenski S, Ferrucci L, Lakatta EG, AlGhatrif M.. Longitudinal Association Between Serum Uric Acid and Arterial Stiffness: Results From the Baltimore Longitudinal Study of Aging.Hypertension. 2017 Feb;69(2):228-235.
◆バルチモア老化縦断研究における血清尿酸と動脈壁硬化との縦断的関連性◆
血清尿酸値(SUA)は、長い間心血管リスクの増加や、そのサロゲートマーカとして提唱されている動脈壁硬化と関連付けられてきた。しかし、SUAと動脈壁硬化との関連に関するエビデンスは、横断研究に限られている。本研究では、地域住民におけるSUA と動脈壁硬化のマーカーである脈波伝播速度との縦断的関連性を検討した。われわれはバルチモア研究に参加している446人の女性と427人の男性(観察ポイントはそれぞれ1,409回、1,434回)を平均6年間にわたって調査した。ベースラインでは、女性および男性の平均年齢は65±13歳および68 ±13歳、平均SUAは4.6±1.1および5.7±1.3mg/dL、平均脈波速度はそれぞれ8 .1 ±1 .7 および8 .6 ±1 .9 m/ 秒であった(p< 0 .0001)。年齢、血圧、腎機能、代謝指標、投薬を考慮した性別ごとの解析では、男性ではSUAとフォローアップ時間(β = 0 .69;p =0 .0002)との間に有意な相互作用を認めたが、女性では認めなかった。男性のみにおいて、ベースラインのSUA三分位最高位(男性でSUA≧6.2mg/dL、女性でSUA ≧ 4 .9mg/dL)では最低位と比較して、脈波速度の増加率が有意に高かった(β = 0 .997;p = 0 .012)。この男女差は、高尿酸血症男性(SUA≧6.2mg/dL)を除外した集団で比較したところ、認められなくなった。結論として、SUA 高値は、女性ではなく男性で、脈波伝播速度の増加と関連していた。この関連性は、SUA≧6.2mg/dLの男性を除外すると認められなくなることより、尿酸と動脈壁硬化との関連性における閾値存在の可能性が示唆された。
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