Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(17)

Chen S, Li W, Jin C, Vaidya A, Gao J, Yang H, Wu S, Gao X. Resting Heart Rate Trajectory Pattern Predicts Arterial Stiffness in a Community-Based Chinese Cohort.Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2017 Feb;37(2):359-364.
◆安静時心拍数の経時的変化パターンは動脈スティフネス上昇の予測因子となる:中国コホート研究◆
【目的】大規模コホート研究において、長期の安静時心拍数(RHR)変動パターンが将来の動脈スティフネス上昇のリスクになりうるかを検討した。【方法と結果】このコホート研究はKailun研究の心筋梗塞、脳卒中、不整脈、癌症例を除外した12,554 人の参加者を対象とした。2006、2008、2010年のRHR曲線は混合モデルを使用した。RHR曲線と動脈スティフネス発症のリスクの関係をみるために重回帰分析を行った。動脈スティフネスは、2010〜2016 年の上腕−足首間脈波伝播速度(baPWV)で検討した。社会経済的要因、生活様式、薬物使用歴、合併症、脂質、血糖値、高感度CRPの交絡因子で補正した。2006年時点のRHR をベースラインに、2006 〜2010 年の変化のパターンから、RHR変動パターンを5つに分類した(低値安定型、中等度安定型、中等度増加型、上昇下降型、上昇安定型)。上昇安定型RHRパターンはbaPWVが最も高値であり、低値安定型はbaPWV が最も低値であった(補正平均差異157 cm/ 秒;p < 0 .001)。動脈スティフネス上昇(baPWV ≧ 1 ,400 cm/ 秒)のOR は、上昇安定型では低値安定型と比較し4.14(95%CI:2.61-6.57)であった。一貫して高いRHR平均、年間の高いRHR上昇率、激しいRHR 変動は動脈スティフネス上昇と関与していた。【結論】長期のRHRパターンは動脈スティフネス上昇の強力な予測因子である。(小松俊介)
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