Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(19)

Bretón-Romero R, Wang N, Palmisano J, Larson MG, Vasan RS, Mitchell GF, Benjamin EJ, Vita JA, Hamburg NM. Cross-Sectional Associations of Flow Reversal, Vascular Function, and Arterial Stiffness in the Framingham Heart Study.Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2016 Dec;36(12):2452-2459.
◆Framingham心臓研究における逆行血流と血管機能および動脈の硬さの断面的関連◆
【目的】実験的研究は、逆行血流を伴う振動流と内皮細胞機能の障害との関連が示されている。しかし、血管機能および動脈の硬さと逆行血流の関係は十分明らかにされていない。【方法と結果】Framingham Heart Study OffspringおよびThird Generation コホートを対象とし、5 ,708 人(年齢47±13歳、女性53%)でトノメトリによる末梢および中枢動脈の硬さ、血管拡張機能および上腕拡張期血流パターンを測定した。上腕動脈の拡張期逆行血流は35%の対象に認められた。多変量回帰モデル解析において、逆行血流の存在は、血流介在性血管拡張低値(3.9±0.2vs.5.0±0.2%;p<0.0001)および反応性充血血流速度低値(50±0.99vs. 57±0.93cm/秒;p<0.0001)と関連した。逆行血流の存在(非存在と比較して)は、大動脈の硬さ高値(頸動脈−大腿動脈間脈波伝播速度9 .3 ±0 .1 vs. 8 .9 ±0.1m/秒)、筋性動脈の硬さ低値(頸動脈−橈骨動脈間脈波伝播速度9 .6 ±0 .1 vs. 9 .8 ±0 .1 m/ 秒)、前腕血管抵抗高値(5 .32 ±0 .03 vs. 4 .66 ±0 .02 log dyne/ 秒/cm5;p <0.0001)を示した。上腕動脈拡張期血流速度と血流介在性血管拡張、大動脈の硬さおよび前腕血管抵抗との関係は非線形であり、逆行血流増大に伴う血管機能の低下が急激であった。【結論】われわれの大規模なコミュニティベースのサンプルでは、上腕動脈逆行血流の存在は一般的であり、血管拡張機能の障害およびより高い大動脈の硬さと関連していた。これらの知見は、逆行血流が血管機能不全に寄与するという概念に合致する。(冨山博史)
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