Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(21)

Song Y, Xu B, Xu R, Tung R, Frank E, Tromble W, Fu T, Zhang W, Yu T, Zhang C, Fan F, Zhang Y, Li J, Bao H, Cheng X, Qin X, Tang G, Chen Y, Yang T, Sun N, Li X, Zhao L, Hou FF, Ge J, Dong Q, Wang B, Xu X, Huo Y. Independent and Joint Effect of Brachial-Ankle Pulse Wave Velocity and Blood Pressure Control on Incident Stroke in Hypertensive Adults.Hypertension. 2016 Jul;68(1):46-53.
◆高血圧患者における上腕−足首間脈波伝播速度と血圧コントロールが脳卒中発症に及ぼす独立的効果及び相乗効果◆
脈波伝播速度(PWV)は心血管疾患の予防における降圧薬の効果の指標になることが示されている。しかしながら、PWVが血圧コントロールを超える脳卒中の独立した予測因子であるかどうかについてのデータは限定的である。この縦断的研究は、初回脳卒中の発症リスクに対する血圧コントロールと上腕−足首間PWV(baPWV)の独立的効果および相乗効果を検討した。この報告には、ベースラインのbaPWVを測定した中国の脳卒中一次予防試験(CSPPT)のサブグループである3 ,310 人の高血圧患者が含まれている。追跡期間の中央値は4.5年で、111名が初発の脳卒中を発症した。脳卒中のリスクは、baPWV四分位数最高位(Q4)では四分位低位(Q1〜Q3)と比較し高率であった(6.3% vs. 2 .4%、ハザード比1 .66、95% CI:1.06-2.60)。同様に、血圧コントロール不良群では、至適コントロール群と比較し脳卒中リスクが高かった(5.1%vs. 1 .8 %、ハザード比2 .32、95 % CI:1 .49 -3 .61)。baPWV と血圧コントロールを併せて検討したところ、baPWVの四分位が最高位でかつ血圧コントロール不良群では、脳卒中リスクが最も高かった(7.5% vs. 1.3%、ハザード比3 .57、95%CI:1 .88 -6 .77)。血圧コントロール良好群で示されたように、baPWV高値は脳卒中発症に対して有意で独立した影響があった(4.2% vs. 1.3%、ハザード比2 .29、95%CI:1 .09 -4 .81)。結論として、高血圧患者において、baPWVおよび血圧コントロールは独立的かつ相乗的に初回脳卒中発症リスクに影響を及ぼすことが示された。baPWVが高く、血圧コントロールが不十分な患者は、他のグループと比較して脳卒中発症リスクが最も高かった。(藤井昌玄)
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