Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(24)

Upala S, Wirunsawanya K, Jaruvongvanich V, Sanguankeo A. Effects of statin therapy on arterial stiffness: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trial.Int J Cardiol. 2017 Jan 15;227:338-341.
◆スタチン治療の動脈スティフネスに及ぼす影響:システミックレビューとランダム化コントロール研究のメタ解析◆
【背景】動脈スティフネスは心血管イベントの独立した予測因子であることが認められている。コレステロール低下薬(スタチン)の動脈スティフネスに対する効果は一定ではない。そこで本研究では、動脈特性に対するスタチンの効果を調査したすべてのRCT をメタ解析で系統的に評価した。【方法】MEDLINE、EMBASE、Cochraneをデータベースの開始から2016 年4 月まで詳細に検索した。選択基準は、スタチン投与群と対照群またはプラセボ群の動脈スティフネスの変化を比較したRCT とした。動脈スティフネスは、大動脈脈波速度(PWV)によって評価した。ランダム効果モデルを使って、RCTにおけるスタチン群と対照群のPWVの標準化平均変化量の差(SMD)、95%信頼区間(CI)を計算した。【結果】メタ解析には6つのRCTを用いた。スタチンは、シンバスタチン、ロスバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチンとアトルバスタチンが含まれた。対照群あるいはプラセボ群と比較して、スタチン投与群では有意にPWVが低下していた(SMD=2.31、95%CI:1.15-3.45、p=0.07、I 2=93%)。【結論】メタアナリシスからは、スタチン治療が動脈スティフネスに対して有益な効果をもたらすことを示された。今後、さまざまな動脈区域や病態で、動脈スティフネスに対するスタチンの効果を評価する研究を行う必要がある。(武藤健太郎)
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