Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(4)

Cheng HM, Park S, Huang Q, Hoshide S, Wang JG, Kario K, Park CG, Chen CH; Characteristics on the Management of Hypertension in Asia -Morning Hypertension Discussion Group (COME Asia MHDG).. Vascular aging and hypertension: Implications for the clinical application of central blood pressure.Int J Cardiol. 2017 Mar 1;230:209-213.
◆vascular agingと高血圧―中心血圧を臨床応用する意義◆
vascular agingは、中高年者の高血圧における余命リスクに関係している。vascular aging の血行動態的特徴は動脈スティフネスと反射波の増大である。そして、これらは中心血圧の決定因子であって、高血圧発症の独立した予測因子である。中心血圧は、年齢と強い直線関係があるため、vascular agingの統合的マーカーともいえる。中心血圧はさまざまな方法で測定でき、通常のカフを用いたオシロメトリー法で非侵襲的にも測定可能である。これは、末梢上腕血圧よりも標的臓器障害や長期心血管予後によく関連している。長期の観察コホートや検証コホートの結果から、中心血圧の高血圧閾値は130/90mmHgと提唱されている。最近の研究によると、中心血圧で高血圧の診断を行うことは、通常の方法よりもcost effectiveであり、中心血圧に則った降圧治療は降圧薬の使用も少ない。vascular aging に由来する高血圧の頻度は、特にアジア地域の国々で高くなっている。通常の上腕動脈圧が不正確で、中心血圧の方が予後に強く関連しているとしても、高血圧診療において中心血圧が上腕血圧に取って代わるためには、双方の治療法の心血管イベント予防効果を比べる必要がある。中心血圧を用いる方法がvascular agingに関連した高血圧の診断やモニターに優れていることを示す無作為化対照研究が必要とされている。
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