Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(6)

Pierce GL, Pajaniappan M, DiPietro A, Darracott-Woei-A-Sack K, Kapuku GK. Abnormal Central Pulsatile Hemodynamics in Adolescents With Obesity: Higher Aortic Forward Pressure Wave Amplitude Is Independently Associated With Greater Left Ventricular Mass.Hypertension. 2016 Nov;68(5):1200-1207.
◆肥満青年における異常な中心性拍動血行動態:大動脈前方向圧波の上昇は左室重量の増大に関連している◆
【背景と目的】増加した大動脈前方向圧波の振幅(pf)は近位大動脈の特性インピーダンス(Zc)で決定されるが、肥満青年の左室重量増加の基本的血行動態的要因であるかを検討した。【方法】健常青年60人(14〜19歳; 42%が男性; 50%が黒人)で、トノメトリーを用いた圧波記録、上腕血圧測定、左室流出路のパルスドプラ血流測定と断層心エコー法を用いた流出路径の測定による大動脈拍動性血行動態を測定した。【結果】肥満青年は正常な体重の青年と比較して左室重量インデックスが高く、上腕および頸動脈の収縮期血圧および脈圧が増加していた(すべてp<0 .01)。それとは対照的に、拡張期血圧、頸動脈−大腿動脈間脈波伝播速度、頸動脈増大係数および大動脈後方圧波の振幅では差がなかった(すべてp>0.05)。年齢、性、人種で正常化されたZcと上腕収縮期血圧を含んだステップワイズ重回帰分析において、肥満指数、大動脈Pf、心拍出量は左室重量インデックス(総R2 =0.44、p<0.01)と有意に相関していた。【結論】高い大動脈Pfが、体脂肪が蓄積した青年における増加した左室重量増加の主要な血行力学的要素である。収縮早期における大動脈径と拍動流との不適切なマッチングは小児肥満症における左室肥大の初期発生に潜在的に関与していると思われる。
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