Arterial Stiffness 動脈壁の硬化と老化

主要文献

文献ナンバー No.23-(8)

Carlsen RK, Peters CD, Khatir DS, Laugesen E, Bøtker HE, Winther S, Buus NH. Estimated aortic blood pressure based on radial artery tonometry underestimates directly measured aortic blood pressure in patients with advancing chronic kidney disease staging and increasing arterial stiffness.Kidney Int. 2016 Oct;90(4):869-77.
◆橈骨動脈トノメトリーに基づく推定大動脈血圧は動脈スティフネスが増加している慢性腎臓病患者で直接測定した大動脈血圧を過小評価する◆
【背景と目的】侵襲的な大動脈収縮期血圧(SBP)と橈骨動脈トノメトリーによる推定SBP を比較して腎機能と動脈スティフネスの影響を調べる。【方法】診断的冠動脈造影を施行した腎疾患のないコントロール41例と83例のステージ3〜5の慢性腎臓病(CKD)患者(平均推定糸球体濾過量[eGFR]30mL/分/1.73m2)を比較検討した。上行大動脈血圧は血管造影法カテーテルによって測定し、同時に橈骨動脈トノメトリーを用いて推定した。【結果】推定された中心大動脈収縮期血圧間の平均差異は−13 .2(95 %CI:−14 .9 -−11 .4)mmHgであった。動脈スティフネスは頸動脈−大腿動脈間脈波伝播速度(cfPWV)によって評価され、対照患者と比較してCKD患者で有意に増加していた(平均値で10 .7 vs. 9 .3 m/ 秒)。血圧はeGFR が10mL/分減少で1mmHg上昇し、cfPWVの1m/秒上昇で1.6mmHg有意に上昇した。eGFRとcfPWVの両者を含む多変量回帰分析を用いると、推定中心血圧と侵襲的収縮期血圧の差異は0.7mmHg有意に増加した。【結論】全体を通じて、上腕SBPは推定SBPより侵襲性SBPをよりよく反映していた。中心血圧のトノメトリーによる推定値は、腎機能が低下したCKD 患者のように動脈スティフネスが増加していく症例では侵襲性SBPを徐々に過小評価する。
この文献の英語文献「PubMed」を参照する